うしやま ヴァイオリン スクール

Ushiyama Violin School

〜 甲信地区をネットワークする教室網と      
      巧みな指導で基礎から学べる楽しいレッスン 〜

レッスンや練習に関して

レッスンの中で大切にしていること、
練習で気をつけて欲しいこと

指番号の4と0

教育は『教え育む』と書き、『教える≒説明する』のが大切だと考えます。世の中、色んなことに決まりが有りますが、それが決まるのにも理由があったはず。その『理由』の部分を無視して、『結果』の部分だけを覚えてみても、楽しくないし、応用も効かない。覚えないよりはマシですが。

弦楽器がピアノなどの鍵盤楽器と決定的に違うのは『同じ音(音の高さ)を幾つかの方法で出せる』という部分です。指番号の『4』と『0』、ポジションの使用…で悩む人が多いのはこれが原因です。
では、『4』と『0』をどう選ぶのか?大きな指針は
① 4の指を使って移弦を減らせるなら4の指を使う(無駄な移弦をしない)
② その先で移弦が必要になるなら、無理に4の指を使わない
という2つです。音色の要求で変わることもありますが、今回は割愛します。
まずは①について。以下の楽譜は鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集1巻の2曲目、「ちょうちょう」の冒頭です。

ちょうちょうの冒頭

五線の上下に別々の数字(指番号)が書いてありますが、どちらを選ぶのか?当教室では、五線の下に書いてある『4』を使います。
4指を使うことに慣れる、左手のカタチ覚える…というのもありますが、
無駄な移弦をしない
というのが一番大きな理由です。4小節目で『E線の0』を使うと、5小節目でまたA線へ移弦することになります。

次は②について。以下の楽譜は鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集1巻の4曲目、「むすんでひらいて」の冒頭です。

むすんでひらいての冒頭

3小節目は①の理由で『4』を使います。5小節目は、6小節目でE線へ移弦するので、『4』を使わず、『E線の0』で弾く(『4』の表記は無いが、混乱して使う人も…)。
指番号の選択一つにも、納得してから弾いて欲しいのです。『何か違う』というだけの、具体的な説明の無いレッスンはやってはならない、と私は過去の体験から学びました。

おまけ

私は信州大学を卒業してから、国際スズキ・メソード音楽院という専門学校へ進みました。
そこで色々な経験をしましたが…強烈だったのは、入学して1番最初のレッスン時のこと。指定された時間にレッスン室で待っていたのだが、30分しても、1時間してもその先生は来ない…。レッスン室や時間を間違えたかと思い、先輩にも確認したのだが、時間と場所は合っている、と。後に分かったことだが、「歯医者へ行っていた」のだそうだ。せめて誰かに伝言をするとか、何か方法が有りませんか…。

2023年2月